魔人、加藤保憲が蘇る!映画『帝都物語』の復活が計画されている。

この記事は約4分で読めます。

どーも、ロッカリアです。
映画専門雑誌「映画秘宝」の12月号に、1988年に公開され、大ヒットした伝奇ホラー映画、『帝都物語』の情報が載っていました。
それは、この映画が4Kで、再ソフト化の動きがある、と言うものです。
この記事には、この映画自体が、今では見ることが難しくなった映画、と表現していましたが、調べてみると、Amazonプライム会員なら、Amazonプライムビデオで課金無しで視聴できるんです。(ソフトも発売されていますが、かなりの高額で、1万円前後の高値(中古)になっています)

「え? じゃあ記事にウソが書かれていたの?」と思い、早速鑑賞してみました。
その結果……、
その前に、どんな作品かを簡単に紹介しますね。

ただ、ここで大事なのは、
この映画が「どう語られてきたか」ではなく、
いま、実際に観るとどう感じるのかだと思うんです。

『帝都物語』(1988)って、どんな映画?

荒俣宏氏が1985年に書いた、小説デビュー作。
発表と同時に、この小説は大きな話題になって、第8回「日本SF大賞」を受賞しました。
これに目を付けたのが、特撮を得意とする東宝でした。
明治から昭和初期を舞台にする物語、しかも魑魅魍魎(要するに怪物たち)が蠢く伝奇ホラー作品は、東宝にとってはもってこいの企画ですからね。

▶︎▶︎▶︎(あらすじ)
明治末期から昭和初期にかけての東京――近代化の象徴として急速に発展していくこの都市を舞台に、物語は静かに、しかし不穏な空気をまといながら始まります。

物語の中心となるのは、平安時代の怨霊・平将門の思想に強く影響を受けた謎の人物・加藤保憲。
彼は、近代日本の繁栄そのものに歪んだ憎悪を抱き、帝都・東京を内側から崩壊させるため、目に見えない「力」を用いた行動を起こしていきます。

一方で、彼の異変に気づき、対抗しようとする人々も現れます。
陰陽道や風水といった、日本古来の思想を軸に、帝都を守ろうとする者たちが、それぞれの立場から加藤の動向を追い始めます。

物語は、実在の歴史的出来事や人物、都市伝説的な要素を織り交ぜながら進行し、東京という都市そのものが「ひとつの存在」であるかのように描かれていきます。
目に見える戦いではなく、思想や信念、そして都市に流れる“気”を巡る対立が、じわじわと緊張感を高めていくのが本作の特徴です。

やがて、加藤の計画は関東大震災という未曾有の災厄とも重なり、帝都は大きな転換点を迎えることになります。
それは単なる善と悪の対決ではなく、「近代とは何か」「都市は人間にとって何なのか」を問いかける物語として、観る者に強い印象を残します。 

この映画、見どころは沢山あります。

銀座の地下で暴れ回る式神のデザインを担当したのは、『エイリアン』で有名なH.R.ギーガー!
関東大震災のシーンでは、当時の高層建築物として有名だった、凌雲閣(りょううんかく)が、崩れ落ちるシーンを再現。
この凌雲閣は、江戸川乱歩の小説、「推し絵と旅する男」の中にも登場する有名な建築物です。

さて、Amazonビデオで鑑賞した結果……

では、現在配信されている映像のクオリティは?

これは悲惨としか言いようのない映像、そう表現するのがピッタリでした。
この作品は、暗い映像シーンが多く、それだけでもノイジーな画面。
それに加えて、解像度は昭和のブラウン管レベル。
さらにさらに、何本ものノイズ線が入りっぱなしで、これでは映画に集中するのはムリ!

ボクは、個人的に「日本映画専門チャンネル」で録画したブルーレイを持っていますが、こちらの方が、ノイズが少ない分、少しマシでした。(あくまでマシ程度…)

この作品は、後年ハイビジョン素材が存在すると言われているにも関わらず、何をどうしたら、ここまで酷くなるんでしょうか。

これは、観るに耐えかねる状態だと、言わざるを得ません。
TVの大画面派はもちろん、スクリーンを張ってみている映画ファンには、オススメできません。

だから、「映画秘宝」の記事には、「今では観ることが難しくなった……」と表現されていたのかと思います。

こんな面白い映画は放っては置けない!

そして、そんな思いが、4Kソフトを開発しようと言うエナジーになったんじゃないでしょうか。(ハイビジョン撮影の元があるなら、かなりかなり期待できるはずです)
これは、現時点ではあくまでも、そう言う動きがある、と言う段階なので、「映画秘宝」でも続編に期待、と書かれていました。

ボクは、この記事を信用して、その日が来るのを待ちたいと思います。

🎬 映画『帝都物語』(1988年・日本)データまとめ

■ 原作

  • 荒俣宏
    『帝都物語』(角川書店刊)

■ スタッフ

  • 監督:実相寺昭雄
  • 脚本:笠原和夫
  • 音楽:川井憲次
  • 撮影:中堀正夫
  • 美術:池谷仙克
  • 照明:熊谷秀夫
  • 編集:冨田功
  • 特殊美術・造形:品田冬樹
  • 特殊撮影:中野昭慶

■ 出演

  • 加藤保憲:嶋田久作
  • 辰宮由佳理:南果歩
  • 平井保昌:平幹二朗
  • 渋沢栄一:勝新太郎
  • 泉鏡花:坂東玉三郎
  • 辰宮洋一郎:石橋蓮司
  • 関口徳治:滝田栄

(ほか多数)


■ 製作・配給

  • 製作会社
    • 角川春樹事務所
    • 東宝
  • 配給:東宝

■ 公開データ

  • 公開年:1988年
  • 上映時間:136分
  • ジャンル:伝奇・ホラー/SF
  • カラー/シネマスコープ

コメント

タイトルとURLをコピーしました