映画好きジジイのロッカリアです。
今日ご紹介する映画は、コメディ映画の傑作、『名探偵登場』です。
え? そんな映画知らない? 聞いたことないですって?
それはあなた、映画ファンとして、かなり損してますよ。
そんなあなたに、パンフレットから、この映画がどれほど面白いのか、ご紹介しましょう。
『名探偵登場』って、どんな映画?
『名探偵登場』原題:Murder by Death 1976年 アメリカ
監督 ロバート・ムーア
脚本 ニール・サイモン(この人の脚本は間違いありません)
音楽 デイブ・グルーシン(大好きなミュージシャンでもあります)
出演
ピーター・フォーク
トルーマン・カポーティ
アレック・ギネス
デビッド・ニーブン
マギー・スミス
ピーター・セラーズ
エルザ・ランチェスター
ジェームズ・ココ 他
▶︎▶︎▶︎ (あらすじ)
「真心を込めて、あなたを華麗な晩餐と殺人にご招待します……」
そんな招待状を受け取った名探偵5人は、トウェイン邸にやって来る。
これから晩餐会が始まろうとした時、ホストのトウェインは、「時計が真夜中の0時を告げる時、このダイニングルームで誰かが死ぬだろう」と言って姿を消す。
トウェイン邸出入口、窓は全て鍵が掛けられ、誰もこの屋敷から出られない。(入っても来れない)
一体誰が殺されるのか?
その方法とは?
探偵たちが疑心暗鬼になる中、時計の針が、午前0時に近付いていた……。
このパンフレットの表紙がいい!

(松竹株式会社事業部/提供 コロンビア映画会社)
なんと言う雰囲気のある表紙じゃありませんか。
名探偵と助手が並んだ前に、ナイフが11本も刺さった死体?
その奥には、立派な屋敷が描かれています。
これ、なんとなくアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』のパロディにも思えるのは、ボクだけでしょうか?
そうなんです。
実はこの映画、ギネスに載るんじゃないかと言うぐらい、映画や小説のパロディの数が、半端じゃないんです。
ミステリのパロディが満載!
出演者も凄いことになっています。
《ライオネル・トウェイン役は?》
まず、屋敷のオーナーで、晩餐会を開いたライオネル・トウェインを演じるのは、なんと、あの有名な作家、トルーマン・カポーティです。(『ティファニーで朝食を』 『冷血』の著者です!)
この、晩餐会に招待、と言うシチュエーションは、ミステリ・ファンならすぐに分かると思います。
そう、アガサ・クリスティの小説で、映画化もされた「そして誰もいなくなった」のパロディ。
《探偵ミロ・ペリエ役は?》
探偵の一人、ベルギー人のミロ・ペリエ役は、ジェームズ・ココ。(『いちご白書』)
見た目もそうですが、エルキュール・ポアロそのものです。
ご丁寧に、「このフランス野郎!」となじられると、「ベルギー人だ!」と言うくだりは、ポアロの定番ですよね。
《探偵サム・ダイヤモンド役は?》
刑事コロンボで有名なピーター・フォークは、サム・ダイヤモンドと言う役で登場。
これは、容易にサム・スペードのパロディですよね。
ダシール・ハメットの小説に登場するハードボイルド探偵です。
喋り方も、映画『マルタの鷹』で主演した、ハンフリー・ボガードのそっくりモノマネ!
これは笑えます!
《探偵シドニー・ワン役は?》
『ピンクパンサー』シリーズで有名なピーター・セラーズは、シドニー・ワンと言う中国人探偵役。
もうこれは、どう解釈しても、チャーリー・チャン、ですよね。
アール・デア・ビガーズの小説に登場する、礼儀正しい中国人探偵で、ピーター・セラーズは、とぼけた演技ながらも、見事に再現しています。(ほんと、笑えます)
「チャーリー・チャン最後の事件」は、高校生の頃に読みました。
《探偵チャールストン夫妻役は?》
『『ナバロンの要塞』 『007/カジノロワイヤル』』で有名な俳優、デビッド・ニーブンは、マギー・スミスとパートナーを組み、おしゃれ探偵を演じていますが、これも、ダシール・ハメットの「影なき男」のパロディです。
これはちょっと、マニアックな感じがしますよね。
《探偵ジェシー・マーブルズ役は?》
そして、もうこれは確信犯的キャラクター、ジェシー・マーブルズは、クリスティのミス・マープルです。
この役を演じたのが、エルザ・ランチェスターと言う女優さんですが、実は、若い頃には、あの『フランケンシュタインの花嫁』でヒロインの花嫁を演じた人です!(『ウィラード』にも出ていました)
《執事ベンソンマム役は?》
盲目の執事を演じるのは、名優アレック・ギネス。
『スター・ウォーズ』の第1作(エピソードⅣ「新たなる希望」)の、オビ・ワンです。
この人、コメディ・センスも抜群で、いい味を出しているんですよね。
パンフでわかる制作背景
この作品の時代設定は、1940年代にしています。
トウェイン邸にやって来る探偵たちが乗ってる車、これも見事に再現されています。
48年型シボレー・スタイルマスター、37年型パッカード・コンバーチブル、41年型フォード・ステーションワゴン、45年型シトロエンと、まさにクラシック・カーのオンパレード。
しかも、見られるのは、オープニングのほんの少しの時間、なんと言う贅沢でしょうか。
そして、この晩餐会の舞台となる、トウェイン邸は、ビクトリア調で作られていて、全部セットだと言う事実。
家具から内装まで、凝りに凝った作りになっています。
このデザイナーは、実は、『オリエント急行殺人事件』の舞台となる列車のデザインもした人でした!
パンフレットを久しぶりに読み直して、またこの映画を観たくなってきました。
写真が多数掲載されていて、定価が当時¥250!
これだから、パンフレットのコレクションは、映画が二度美味しくなる宝物なんです。
本日も、ご馳走様でした!
第一回のパンフレット・ノートはこちら(↓)




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