映画ファンにこの一本! 『ザ・フラッシュ』全ての運命は、一個のトマト缶にあった!

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過去は変えられる? 変えられない? どっち?

映画好きジジイのロッカリアです。
あのホラーの帝王、スティーブン・キングが「面白い作品だった」と言ったことで、一躍注目が集まった本作ですが、興行的には思わしくなかったようです。
そんな事情からか、ボクが観た時は、レンタル料¥1980と高額で、U-NETで独占配信されました。(現在はAmazonプライムビデオで、メンバーなら課金なしで見られます
はたして、作品の内容は……。
途中まではネタバレ無しで、最後にネタバレ気味(完全なネタバレではありません)でガイドして行きます。


🎬 こんな人にオススメ!

・DC映画(特にバットマン&スーパーマン)のファン
・時空を越える演出・映像が見たい
・トマトスパゲッティとマルチバースの関係を知りたい

🎥 どんな映画?

ジャスティス・リーグでも、どちらかと言えば脇役的存在だったフラッシュの物語。
家族のこと、超人フラッシュの誕生と能力、その全てが明かされる。
今作品では、たった一つのトマト缶が、大きく歴史を改変、正確には、新たなマルチバースの誕生を招いてしまう。
タイムトリップをしたせいで、18歳の頃の自分と対面、そして協力しながら、大きく変わってしまった世界を、元の世界に戻そうとする。
劇中に、今も現役で活躍するヒーローたちの、懐かしい姿が登場、一瞬だが、観客もあの懐かしい時代に、タイムトリップしたような気分になります。

▶︎▶︎▶︎ フラッシュことバリーは、妻を殺した容疑で、裁判を控えている父親の無実を、証明しようとしていたが、上手くいかずに悩んでいた。
そこで、自分には時空をも越えるスピードがある事に気付き、タイムトリップをして、母が殺された日、母が買い忘れたトマト缶を、父が買いに行くのを阻止して、母と一緒に家にいるように、トマト缶一個を、こっそりと母の買い物カゴに入れる。
バリーは、現代に戻るため、再びタイムトリップを試みる。
途中、母親と父親、そして自分が成長して行く姿を目撃し、安心するが、その途中で得体の知れない何かが、バリーを時空から弾き飛ばしてしまう。
バリーがたどり着いた世界は、元の世界ではなく、スーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が、再び地球を侵略にやって来た世界だった。
しかも、その世界には、ゾッド将軍を倒したスーパーマンは存在しなかった……。


🎞️ 見所&解説

《マルチバースの発想は映画界の救世主?》

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』もそうですが、ハリウッド作品の昨今のトレンドは「マルチバース」ではないでしょうか。
少し前の作品ですが、『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』『スパイダーマン:スパイダーバーズ』 『アベンジャーズ:エンドゲーム』 『ロキ』等々、アメコミ作品を中心に、他にもまだまだありますね。
ひとつのシチュエーションがヒットすると、それに食いつくのが今のハリウッド、この先まだまだ登場しそうです。


《スパゲッティとマルチバース!》

この作品は、過去を少しだけ変える、この場合、バリーが母親の買い物カゴに、トマト缶を一つ入れた事によって、その世界が大きく変わってしまう、いわゆるバタフライ効果を描いています。
ただ、普通の歴史改変物語ではなく、トマト缶一個が、マルチバースを生み出す、と言う事が語られています。

その説明を、バットマンのブルース・ウェイン(この世界ではマイケル・キートン)が、トマトスパゲッティを使って(食べながら)説明するシーンは、面白くて分かりやすい。
また、主演がマイケル・J・フォックスと違う『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、例のパラドックスの説明を展開するのも面白いエピソード。
この二つのエピソード・シーンは見逃すと勿体無いですよ。

元の世界とは違う次元で、ゾッド将軍が地球征服にやってくるが、この世界にはジャスティス・リーグもなければ、中心人物のバットマンは引退しており、スーパーマンも他のヒーローも存在しない。
しかも、その世界にいるもう一人の自分は、まだ18歳の学生で、自分が見ても、おバカな言動をするので呆れてしまう。
そんなおバカな18歳の自分に、フラッシュの能力が移ってしまうのだから、話がややこしくなってくる。


《矛盾した展開》

この作品の一番の見所は、スーパーマンのいない世界で、どうやってゾッド将軍を倒すのか……、と言いたい所ですが、実はそうでは無く、最大の見所は、過去を変える事で、本当に未来は変えられるのか?と言う事です。

これは、この作品の流れから行くと、実は大いなる矛盾を含んでいます。
父親の無罪にするために、過去を変えたはずが、実はマルチバースの世界を生み出しただけで、元の世界は?……。
この辺りは、中々複雑で、見た人も混乱するかも知れません。
更に詳しくガイドするためには、この後のネタバレで解説するので、未見の人は、まず映画を観てからネタバレ解説を読んで下さい。
スティーブン・キングがこの作品を褒めたのも、この、ちょっと複雑なストーリーにあるかも知れませんね。

以下はネタバレ気味解説なので、未見の人は、読まないでくださいね。

父親の裁判では、長年の疑いに決着がつく重要な場面が描かれます。
その過程で、かつての出来事が思わぬ形で影響していたことが明らかになり、物語はひとつの答えへと進んでいきます。

ただ、それで 「すべてが元通り」になったわけではありません。
物語のラストでは、観客の予想を裏切る人物が登場し、
「この世界は本当に元の世界なのか?」
「それとも、どこかで歴史が枝分かれした別の世界なのか?」
といった疑問が残されます。

さらに、エンドロール後にはコミカルなサービスシーンもあり、主人公が「今いる世界の正体」について、別のキャラクターに確認しようとする様子が描かれます。
このやり取りが、作品全体のテーマである「世界の揺らぎ」を象徴していて、観客に余韻を残す締めくくりになっています。

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